アレルギーの病気について
近年増加するアレルギー疾患
近年日本では気管支喘息や花粉症、食物アレルギーなどの様々なアレルギー性疾患にかかる患者さんの数は年々増加傾向にあります。これらのアレルギー症状の多くは、元々アレルギー体質ではなかった方々にも起こるようになっています。地球環境や食生活の変化など、様々な環境の変化に伴い起こっており、昔はなかったようなアレルギー疾患に次々と発症する方が増えており、現代病ともいえるでしょう。
元来、人体にはどなたにも免疫というものがあります。この免疫は、人体に侵入するウィルスや細菌を殺そうと攻撃する機能を果たしてくれ、健康な肉体を守ってくれる役割を果たします。
しかし、近年は食生活の変化・花粉や地球温暖化などの環境の変化・気密性の高い建築構造など、本当にたくさんの環境の変化にともない、本来は体を健康に保ってくれるはずの免疫が、花粉や食べ物などのアレルゲンと呼ばれるアレルギーを引き起こす原因となる物質に過剰に反応しすぎる形になり、その結果、気管支喘息・花粉症やアレルギー性鼻炎のように、逆に体内に自分を傷つけてしまうようなアレルギーを引き起こすといった症状を発症する方が多くなっています。
当院アレルギー科で検査可能なアレルギー
当クリニックは、豊島区巣鴨のとげぬき地蔵のそばに開院して以来、特に患者様が年々急激に増加している診療科目がアレルギー科を受診される患者様です。
一言でアレルギーと言いましても、様々な部位に様々な症状があります。
年々、巣鴨だけでなく、豊島区の広い範囲から診察に来られる患者様が増えているため、当院で検査が可能なアレルギーの種類について、あらかじめご案内いたします。
※当院では皮膚のアレルギーは診察しておりません。
■当アレルギー科で検査が可能なアレルギーの種類
当院では、アレルギー検査39種類セット【View39】の検査を行っております。
★【View39】とは?
「鼻水が止まらくてアレルギーのような気がするけど何が原因かわからない」「目がかゆくなる症状が毎年同じ時期にやってくるけどアレルギーじゃないのかな?」
アレルギー性鼻炎・結膜炎、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性じんましんなどの症状が出ている方は、症状を引き起こしているアレルギーを特定すること、アレルギーによるものかどうかを調べることが、治療の第一歩となります。
【View39】は、一度の少量の採血で、39種類のアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を調べることができる大変便利な検査です。
★検査項目について
検査対象となるアレルゲン39項目は以下のとおりです。
◎吸入系アレルゲン
<吸い込んで体に入るもので、アレルギーの原因となりやすいもの>
- 室内の塵:ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト
- 動物:ネコ、イヌ・昆虫:ガ、ゴキブリ
- 樹木:スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
- 草:カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリ
- カビ:アルテルナリア(スズカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア、ラテックス
◎食餌系アレルゲン
<食べて体に入るもので、アレルギーの原因となりやすいもの>
- 卵:卵白、オボムコイド
- 牛乳:ミルク・小麦:小麦
- 豆、穀物、ナッツ類:ピーナッツ、大豆、そば、ごま、米
- 甲殻類:エビ、カニ
- 果物:キウイ、りんご、バナナ
- 魚、肉類:マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉
当院のアレルギー診療の流れ
当院では、アレルギー治療において、下記の診察を行います。
■初診における問診
患者様が症状を自覚した時期、生活において気づいたこと、些細なことでもアレルギーの原因となっていることがあります。お話を伺ってアレルギーの原因になっているものをできる限り特定したいので、気づいたことはお話して頂ければと思います。
■初診時のアレルギー検査
血液検査View39により、花粉やハウスダスト、ペットアレルギーや食物アレルギーなどのアレルギー反応を検査致します。
■診察後の治療
検査によってアレルギーの原因が特定できたら、原因となっている物質を回避するための指導やアレルギーを抑制する抗アレルギー薬の処方を行います。