不眠症・睡眠障害の治療
不眠症とは?
- 「眠ろうとしているのに、上手く眠れなくい」
- 「自分で望むような睡眠が取れなくなった」
- 「特別な要因が見当たらないのに、最近眠れなくなった」
厚労省の睡眠に関する調査では、5人に1人が自分は不眠がちだと感じ、10人に1人は、長期間にわたって不眠に悩まされていると報告されています。そして3人に1人くらいは、過去に不眠で悩んだ時期があると報告されています。
上記データはあくまで目安ですが、眠れないことで悩んでいる人は多く、「不眠症」はけしてめずらしくない病気で、入眠や眠り続けることができず、生活や心身に何らかの支障を及ぼしている状態の事を言います。
症状
睡眠障害の症状は以下の4つに分類できます。
- 入眠困難(なかなか寝付けない)
以前と比べて、明らかに寝つきが悪くなった状態です。床に入って寝つくまでに、30分~1時間以上かかるタイプですが、時間はあくまで目安であり、一番の基準は「それによって本人が苦痛や支障を感じているかどうか」です。 - 中途覚醒(夜中によく目が覚める)
途中で何度も目が覚めてしまう状態です。日本の成人の方では、不眠の訴えの中で最も多く(15~27%)、中高年でより頻度が高いといわれています。
夜中に1回目が覚める程度なら健康な人でもめずらしくはなく、目が覚めても再入眠ができており、それによって「精神的なあせりや苦痛を感じ」ていなければ、不眠症とはなりません。 - 早朝覚醒(朝早く目が覚める)
以前に比べ目が覚める時間が早くなり、その後の再入眠ができずに困っている状態です。「何時」という具体的な取り決めはなく、早朝という時間に関わらず、「自分が望んでいる予定時間よりも2時間以上早く目が覚めてしまいその後眠れなくなってしまう状態のことを言います。 - 熟眠障害(ぐっすり眠った気がしない)
以前と同じくらいの時間は眠っているはずなのに、「全然疲れが取れていない」「眠った気がしない」と感じる状態です
原因
不眠症になる原因は多岐にわたり、ちょっとした生活習慣が影響している場合もあります。高齢者、うつ病を含む精神疾患病歴や感情的なストレス、昼夜逆転の生活のサイクルなどが原因で不眠症になってしまうことがあります。
当院では問診を行い、不眠の状態を把握します。そのうえで、原因に応じて適切なお薬を選んでいきます。
治療
症状や原因によってその治療は様々です。当院では問診を行い、不眠の状態を把握します。そのうえで、原因に応じて適切な薬剤による薬物療法や薬物に頼らない治療方法など患者さまに合った治療を行います。